Claudeを使ってWordPressにAIチャットボットを導入してみよう!(Claude API契約編)

自社サイト(NANA STUDIO)のトップページに、よくある質問に答えるAIチャットボットを付けることにしました。既存のプラグインも調べましたが、今回は自作を選びました。この記事では、その最初の準備として、Claude APIを使えるようにするところまでを記録します。

作る前に決めたこと

初めて取り組むときに、最初に迷う3点です。

何を聞かれているか選んだもの選んだ理由こういう場合は、こちらを選んでください
自作するか、既存のサービスを使うか自作日本語向けの既存サービスは、無料プランが月50回答・FAQ10件までで、外部サービスにも接続します。自分のAPIキーで動くものなら、回数やFAQ数の制限を自分で決められますFAQが少なく、設置だけを早く済ませたい場合は、既存サービスの無料プランを選んでください
どのAIを使うかClaude Haiku 5.5公式の料金は、100万トークンあたり入力$0.10・出力$0.50です。FAQの範囲で答える用途なら、安価なモデルで足りる見込みです(回答1,000回で約$0.45という私の試算です)回答の質が足りない場合は、上位のSonnet 5.5を選んでください。テストだけなら、Geminiの無料枠も使えますが、入力した内容がGoogleの製品改善に使われる場合があるので、公開サイトでは有料枠にしてください
API利用料を誰が払うか利用者自身が、AI会社へ直接払う立て替えや精算が要らず、使った分だけが請求されます。基本料金はありません客先に納品する場合は、客自身のアカウントで契約してもらってください

手順1:Claude Consoleのアカウントを作る

ClaudeのAPIを使うために必要なものは、Claude ConsoleのアカウントとAPIキーです。

最初に、Claude Consoleのアカウントを作ります。

1.ブラウザで https://platform.claude.com を開きます。

【図1:Consoleのトップ画面】


POINT:普段のClaudeのアカウントとは別に作ります

普段チャットで使っているClaudeのアカウントと、API用のConsoleのアカウントは、別々のものです。

  • 登録:同じメールアドレスで、Consoleに新しく登録できます。2つのアカウントは、それぞれ独立して動きます。
  • 料金:Claudeの有料プラン(Pro、Maxなど)に入っていても、APIの利用料は含まれません。API利用料は、Console側で別に支払います。

今回のチャットボットの費用は、すべてこのConsole側で、使った分だけ発生します。

2.新規登録の画面で、アカウントを作成します。メールの「Sign in」をクリック。

【図2:メールのサインアップ画面】

3.個人または組織をえらびます

4.クレジットを購入

料金は、$5がおすすめです。 画面にも「$5あれば、最初の連携を構築してテストするのに十分です」と書かれています。$20に「推奨」と付いていますが、今回の用途なら、$5で足ります。

お支払い情報を Link に保存支払い画面に、「お支払い情報をLinkに保存」という項目がありました。Linkは、決済会社Stripeが提供する、支払い情報の保存サービスです。保存すると、Linkに対応した他のサービスでも、カード情報や住所が自動入力されます。
事業者の税務ID請求書に載せる「事業者の税務番号」を、任意で登録する欄です。
・Japanese Corporate Number
→法人の方はこちら。法人番号(13桁。国税庁が法人に付ける番号)を入力します。
・Japanese Registered Foreign Businesses’ Registration Number
→登録国外事業者の登録番号。海外の事業者向け。日本の事業者は使いません
・Japanese Tax Registration Number
→インボイス登録している個人事業主の方はこちら
今はスキップ(クレジットを購入の下)「購入を後回しにして、先にConsoleの画面へ進む」という意味です。 ただし、クレジットが$0の間は、APIを呼び出せませんので、「クレジットを購入」をクリック。

5.自動チャージはオフ

ひとまず、自動チャージはオフにしておきたいので「今はスキップ」をクリック。

6.アカウント登録完了!

Claude Consoleのアカウント登録が完了しました!

Consoleのダッシュボードが表示され、現在の料金などが確認できます。このまま初期設定もしていきましょう。

7.初期設定(月の利用額の上限を設定する)

Claude APIは従量課金制なので、使ったら使った分だけが請求されます。

ただし、月の上限金額が設定できるので、こちらを設定しておきましょう。

デフォルトは500$になっているのを、ひとまず月$3にしました。

POINT:金額ごとの目安

$3にした理由

  • 自社サイトのチャットは、月に数百回答も使われれば多いほうで、Haikuなら月数十円です。$3でも、通常の利用の数十倍の余裕があります。
  • テスト期間中に、Sonnet 5.5との比較で数十回答を使っても、$1前後で収まります。
  • 悪用されても、被害は月$3(約450円)で止まり、残りのクレジット$2は手元に残ります。

■回答1回=入力3,000・出力300トークンの試算

月の上限円換算(1ドル150円)Haiku 5.5で動かせる回答数Sonnet 5.5で動かせる回答数
$3約450円約6,700回答約330回答
$5約750円約1万1,000回答約550回答
$10約1,500円約2万2,000回答約1,100回答

8.初期設定(住所の設定)

「主たる事業所の住所」は、領収書等に反映されるので合わせておいたほうがよいでしょう。

9.初期設定(データ保持)

「データ保持」は、何も変えませんでした。 Consoleの「データ保持」画面では、入力・出力が、既定で30日間保持されます(安全性とセキュリティの目的で、Anthropicがアクセスすることがあります)。保持をなくす設定(Zero Data Retention)は、スイッチではなく、サポートへの問い合わせで対応する形です。

なお、「Development Partner Program」と、「ユーザーからのフィードバックを許可」は、どちらも、入力内容がAnthropicに共有される設定なので、オフ(未参加)のままにしています。

その他の設定は以下の通り。

項目今の状態判断理由
組織のデフォルト(データ保持)オン・30日間そのまま入力・出力は、デフォルトで30日間保持され、安全性とセキュリティの目的でAnthropicがアクセスすることがあります。オフ(Zero Data Retention)にするには、スイッチではなく、サポートへの問い合わせが必要な設計です
Development Partner Program未参加(「参加」ボタン)参加しないClaude Codeのセッションをトレーニングを含む改善のために共有する、任意のプログラムです。参加後、共有したデータは削除できないと書かれています
ユーザーからのフィードバックを許可オフオフのままオンにすると、レポートにプロンプト全文と応答が含まれてAnthropicに送られます。訪問者の入力が含まれる可能性があるので、オフのままにします
Claude Codeのメトリクスのログ記録オンそのままでよいClaude Codeの使用状況を、組織で見るためのものです。今回のチャットボットとは無関係です。Claude Codeを使わないなら、オフにしても支障はないと思いますが、収集内容の詳細は確認できていません
データを削除(赤いボタン)—押さないメトリクスを消す操作で、元に戻せません
Export Workbench data—不要Workbenchで作ったプロンプトを、JSONで書き出す機能です

10.初期設定(機能)

「機能」画面は、初期状態のままにしました。 「ウェブ検索」と「Managed Agents」は、初期状態でオンでしたが、プラグインがそのツールを呼ばない限り、費用は発生しません。月の利用額の上限と、クレジット残高で、被害の上限を守る方針なので、初期状態のままにしました。

項目今の状態理由
ウェブ検索を許可オン(制限なし)有効にすると、組織からのAPIリクエストで、Claudeの「ウェブ検索」ツールを使えます。FAQの範囲で答える今回の用途には不要です。公式の料金表では、ウェブ検索は1,000回あたり$10で、トークン代とは別にかかります
Managed Agentsへのアクセスを許可オンClaudeにエージェント(複数の手順を自分で進めるAI)を動かさせる機能です。今回は使いません。公式の料金表では、トークン代のほかに、セッションの稼働時間がかかる仕組みです
Consoleでバッチ結果のダウンロードを許可するすべてのワークスペース大量処理(Batch API)の結果をConsoleからダウンロードする設定です。使わなければ、影響はありません

まとめ